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Objective-Cは、あらゆる面でCやC++、などのネイティブ言語の特徴と、PHPやPythonなどのスクリプト言語の特徴を兼ね揃える、実に面白い言語であると言える。その特徴によって、柔軟な書き方ができる一方で、高速な処理ができるといえる。
まず、ネイティブ言語としての特徴として、コンパイルすることで、各々のマシンに最適化されたコードを生成できるということが挙げられる。これによってソースコードのままでは動かないものの、高速な処理が出来るようになる。
一方で、スクリプト言語の特徴として、柔軟さが挙げられる。(Objective-C特有の型限定だが)変数の扱いがスクリプト言語のように汎用的に扱える。例えばNSStringを明示的に宣言してもNSData型のオブジェクトを代入してもコンパイルが通るほどである(宣言された型が違うので警告される他、実際に扱おうとすればクラッシュの原因になるが)。なお、id型という型もあり、これはObjective-Cのクラスの汎用型として利用可能で、スクリプト言語の変数のような扱い方ができる。このため、そのオブジェクトの型が何かを判定した上で処理を振り分けると言った方法もできる。
Objective-CはiOSアプリやOS Xアプリ開発以外ではほとんど使われていないが、使っていくと楽しい言語なので、興味があれば是非とも習得して欲しいものと言える。
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