『デスクトップ環境においてLinuxが普及するのか』という記事ではデスクトップ環境においてLinux ((大概の場合はGNUシステムと組み合わせたGNU/Linuxシステムといえるものになっている)) が普及するにあたっての問題点と、それ故に普及する見込みが期待できないことを述べた。しかしながら、気づかないところでLinuxが使われている。それについて述べてみたい。
もしあなたがAndroidがインストールされたスマートフォンあるいはタブレットを使っているのであれば、あなたは意識していないうちにLinuxを使っていることになる。 ((知っている人からすれば常識だが)) これは、Androidのカーネル、つまりスマートフォンやタブレットを動かすために必要となるソフトウェアの本当にコアとなる部分にLinuxが使われているのである。
Linuxというとフリーで使えるOSだろ?と思うかもしれないが、実は厳密には間違いで、Linux単体はあくまでOSのカーネルで、それだけではOSとしては使えないのである。つまりAndroidはLinuxカーネルを使って、スマートフォンとして使えるように様々なツール類を組み合わせたものといえる。
Android以外にも知らないうちにLinuxに触れている可能性のあるケースがある。もしインターネットなどでウェブページを見たり、なんらかのサービスを使っているときに、サーバーあるいはクラウドと呼ばれるものにアクセスする。このサーバーやクラウドにもOSが必要だが、それにLinuxが使われているケースが多い。これは、サーバー/クラウド運営者の事情でLinuxが最適な選択肢だからというケースが多い。
デスクトップ環境ではあまり普及していないLinuxも、気づかないうちに普及しているのである。
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