Skylake仕様のMacはどうなるのだろうか?

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2015年9月1日より順次Skylakeマイクロアーキテクチャーのプロセッサーが販売されており、10月27日にはIntel Coreシリーズにおいてはモバイル向け/デスクトップ向けともにある程度ラインアップが出揃う形になることから、個人的にはその日以降にMacBook Proがハードウェアアップデートされることを期待している。

全モデルがハードウェアアップデートされる可能性があるかどうか

個人的には最新モデルのリリースからの間隔とリニューアルの頻度などを考えると、MacBook Pro (非Retinaディスプレイモデル)とMac Proを除いたすべてのMacが順次Skylake仕様にリニューアルされる可能性が少なからずあるのではないかと考えている。

MacBook

2015年4月に鳴り物入りで登場したMacBookについては、MacBook Air以上に薄く、持ち運びのしやすさとRetinaディスプレイによる画面解像度の高さを誇る一方、性能不足が指摘されており ((cf: 『Core Mを搭載した新MacBookはファンレス小型化を実現も性能を犠牲に』 – IT Strike)) 、テコ入れ目的としてSkylakeアーキテクチャーにアップデートさせる可能性があるのではないかと考えている。

Skylake仕様のCore mシリーズについては、すでにm3、m5、m7がすでに登場しており、プロセッサー面ではすでに製造可能の段階に入っているため、技術的には登場したとしてもそれほど不思議ではないものと考えられる。

仮にアップデートされるとしたら、下位モデルにはCore m5、上位モデルにCore m7を採用する可能性が高いものと考えられる。

MacBook Air

MacBook Air(Early 2015)では現行のMacBookシリーズではForce Touchを搭載しておらず ((実際には後述のMacBook Pro 13インチ 非Retinaディスプレイモデルも同様)) 、なおかつRetinaディスプレイも採用していない。立ち位置的にはMacBookシリーズでも廉価な立ち位置で、携帯性ではMacBookに譲るものの、性能面ではMacBookよりも若干高めの立ち位置になるものと考えられる。メモリーについては、現行では標準4GBだが、アプリの要求レベルが高まっていることを考えると、アップデートで8GBに移行する可能性はあるのかどうかが気になるところ。

Skylake仕様にアップデートされるとしたら、少なくともMacBookやMacBook Pro Retinaディスプレイモデルで採用されているForce Touchについては操作体系の統一を図る目的で採用する可能性は非常に高いものと考えられる。

Retinaディスプレイについては、現行の11インチモデルでは135ppi ((ppiとはピクセルパーインチ、つまり1インチ(2.54cm)あたりのピクセル(画面を表示する点の数)を表す単位である)) 、13インチモデルでは127ppiであり、Retinaディスプレイモデルに移行した場合、11インチモデルは270ppi、13インチモデルでは254ppiとなる。これは現行のMacBook及びMacBook Pro Retinaディスプレイモデルと比較するとppi値は高め ((MacBookは226ppi、MacBook Pro Retinaディスプレイモデルは13インチモデルは227ppi、15インチモデルは220ppi)) で、Retinaディスプレイ仕様のiPad及びiPad Air(264ppi)やiPad Pro(265ppi)に匹敵する ((ppiの値については『【まとめ】Apple製品ppi(解像度)一覧 〜iPad AirやiPad mini Retinaも出るのでRetinaとppiの簡単な説明付き』(もっと知りたいリンゴあれこれ)及び『Retina Display』(英語版Wikipedia)を参照した))。Retinaディスプレイ自体はすでにアップルにおいては定着しているが、製造コストの増大は避けられないこと、MacBookとのマーケティング上の差別化などを踏まえて、Retinaディスプレイの導入を見送る可能性も否定できない。

MacBook Pro

Retinaディスプレイモデルについては、13インチモデルについては、Skylakeにアップデートした場合、TDPの問題などから、下位モデルはCore i5、上位モデルはi7のデュアルコアモデルを採用するにとどまると考えられる。あるいはそれに加えて搭載メモリーが16GBが標準になるあたりだろうか。

15インチモデルについては、少なくともCore i7のクァッドコアモデルは引き続き登場、それに加えてモバイル向けでは初登場のXeon E3搭載モデルが加わる可能性がある。XeonではECCと呼ばれるメモリーのエラー訂正機能が使えるため、MacBook Proでも信頼性の求められる用途での使用により最適化できるようになる可能性がある。ただし、Xeon及びECCメモリーは比較的コストがかかるため、よりプロ用途に特化したものになるものと考えられそうだ。

13インチの非Retinaディスプレイモデルについては、2012年以降大きなアップデートがなく、今後も大きなアップデートが見込まれることはなさそうである。

iMac

21.5インチモデルについては、Skylakeへのアップデートはそろそろ考えられるものの、すべてのモデルがRetina 4Kになるのか、Retina 4Kモデルが新たに追加されるのか、あるいはRetina 4Kが見送られるかのどちらかになるものと考えられる。

27インチモデルについては、Skylakeにアップデートした場合も、ラインナップ的には大きな変更はなさそうである。

ただし、上位モデルを中心に標準搭載メモリーが16GBまたはそれ以上に増えることは考えられそうである。

Mac mini

近年では2年に1回のペースのアップデートからそれほどアップデートされる見込みは高そうとは言えないが、Late 2014でクァッドコアモデルが廃止されたことなどで性能低下が指摘されたことから、Skylakeにアップデートされた場合、上位モデルではクアッドコアモデルが復活する可能性はありそうだ。

コストを抑えるとは言え、近年ではアプリなどでメモリーの要求も増えつつあるため、下位モデルでも標準搭載メモリーが8GBに増えるかどうかは気になるところ。

Mac Pro

Mac Proについては、Skylakeではなく、前の世代にあたるBroadwell-EPが採用されると考えられているが、それでも来年以降まで伸びる可能性があるという情報がある ((cf: 『残念!新型「Mac Pro」は2016年まで発売されない可能性が高いとの情報』 – iPhone Mania)) 。

最後に

Skylake仕様のMacが出るのか、あるいは出た時にどういう風になっていくのか、あるいはこういう風になってくれればいいなというささやかな希望を交えて個人的に述べてみたが、実際にはどうなるのかは正直わからないところである。

アップルの製品については新しいものについては往々にして噂が流れてくるが、それが正しいかどうかはわからないのも多く、それはそれで良くも悪くも期待と不安で満たしてくれるものである。

そろそろ新しいMacBook Proあたりは購入したいかなと個人的には考えているから、今後の情報には目が離せない。

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