近年、全体的にOSの起動スピードが軒並み速くなっているような気がする。数年前だったら、PCを起動してアプリを起動できるようになるまでに数分かかることが少なくなかったが、近年では起動したら10〜20秒程度でログイン画面が出るようなものも少なくなくなっているようである。それだけすぐに使えるようになるほど起動速度が速くなっているようである。
これについて、私なりに分析したのだが、大きく以下の二つがあげられるようである。
- PC自体の性能向上
- SSDの普及
PCの性能向上について言えば、Windows Vistaの登場前後から特にメモリー容量の増加、マルチコアCPUの普及などで一気に上がったような状態であり ((Windows VistaではWindows XPまでと比較してPCのパワーを必要としていたが、当時は現在ほどPCスペックが高かったわけではなく、結果的に重いという評価に繋がった)) 、7以降では実質的な要求スペックとしてはVistaが快適に使えるPCであれば概ね快適に使えるという状況が続いている一方、PCの性能は今なお向上し続けていることが考えられる。
また、数年前からノートPCを中心にSSDの普及が進み、HDDとは違ってディスクではないため、読み込みに関わるシークなどのレイテンシーが少ないことから、読み込み時間がかなり早いことがOSの起動スピード向上につながっているものと考えられる。
これらのハードウェア的な要因のほかにも、もしかしたらOSの起動プロセスも変わっているのかもしれない。以前では順次フローベースで同期的にシステムを読み込んでいたのが、イベントベースで非同期的に読み込むような処理に切り替わった部分もあるのかもしれない。
とはいえ、数年前のPCから考えると、見違えるほど快適に使えるようになったように感じるのは正直なところであり、今後も利便性は上がっていくのかもしれない。
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