Linuxディストリビューションを選ぶ(2017年1月版)ではh2017年1月時点でのLinuxディストリビューションの特徴について説明したが、今回はインストールのしやすさという面から説明していきたい。
初心者でもインストールしやすいディストリビューション
Ubuntu Desktop (Live CD)
最もインストールしやすいディストリビューションと言えば、Ubuntuのデスクトップ版が筆頭に挙げられるだろう。デフォルトのインストールでは必要十分のソフトウェアが揃っており、足りないソフトウェアがあったとしても、あとで追加できるという点が挙げられる。
一方、デフォルトでは不要だというソフトウェアも同梱されるため、カスタマイズという点では若干難しいかもしれない。
基本的にはウィザードの指示に従えば誰でも簡単にインストールできてしまうくらい簡単である。
Fedora, CentOS, RedHat Enterprise Linux
Fedora, CentOS, RedHat Enterprise Linuxはいずれも同じレッドハット系列に位置すディストリぶゆるディストリビューションで、こちらもインストールしやすい部類に入る。
こちらは、どこにインストールするのか、何をインストールするのかを決めた上で、一気にインストールするという印象が強い。インターフェース面では割とシンプルにまとまっているのが特徴である。
OpenSUSE Leap
OpenSUSE Leapは、レッドハット系と比べると、順序に従ってインストールの事前設定を組むという印象が強い。デフォルトではデスクトップ環境に向いた環境の組み合わせになるが、サーバー用途にしたい場合でもインストール時にカスタマイズすることができる。
OpenSUSEについては、情報はやや少ないものの、インストールは比較的しやすい。
初心者はちょっと要注意かも
Debian, Ubuntu Server
かつてはインストールが非常に難しいと言われていたDebianだが、Debian 3.1以降はDebianインストーラー、4.0以降でグラフィカルインストーラーに対応したことで大分改善された。とはいえ、Ubuntu Desktopやレッドハット系、OpenSUSEと比較すると、初心者にとっては戸惑う部分も少なくなく、必ずしも初心者にとってはとっつきやすいとは言い難い面がある。
とはいえ、ウィザード形式ということもあり、ちゃんとドキュメントを読んでいれば、なんとかインストールすること自体はできるだろう。
なお、Ubuntuサーバー版ではグラフィカルインストーラーは含まれていないようである。
初心者がインストールするのは危険
以下のディストリビューションは初心者にとってはかなり危険極まりない選択になるだろう。というのも、ドキュメントを読んでもそれがうまくいくとは限らないからである。とはいえ、これらのディストリビューションも使いこなせるのであれば、Linuxの世界は広がるだろう。
- Slackware
- Gentoo Linux
- Arch Linux
最後に
今回はインストールのしやすさという観点からおすすめディストリビューションを選んでみた。案外インストールのしやすさは侮れないようで、環境構築の上でもかなりの影響を及ぼすかもしれない。
皆さんは、是非とも自分に合ったディストリビューションを選んでみると良いだろう。
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