乳児ボツリヌス症で日本国内では初の死亡例

注意: この記事は1年以上前に掲載されたものです。情報が古い場合がありますのでお気を付け下さい。

2017年4月7日、東京都は足立区の生後半年の乳児が離乳食に含まれていた蜂蜜が原因で乳児ボツリヌス症を発症、3月30日に死亡したことを発表した。日本においてはこの事例は初めてのことで、しかも防げた事例ということもあり、レシピサイト「クックパッド」にも非難の声が上がっているという。

まず、1歳未満の乳児に対しては蜂蜜を与えてはならないという通達がなされている。これは、蜂蜜にはボツリヌス菌の芽胞が含まれている可能性があり、乳児ボツリヌス症を引き起こす危険性があるからである。

この、乳児ボツリヌス症であるが、これは1歳未満の乳児が蜂蜜などを食べた時にボツリヌス菌の芽胞を取り込んでしまい、それが発芽・毒性が出ることで発症するというものである。ボツリヌス菌の芽胞は1歳をこえていれば、多くの場合は腸内環境が整っているため、そのまま排出されるというが、乳児の場合はその環境が備わっていないため、問題になるという。

今回の場合について言えば、残念な結果になってしまったが、このような事例を発生させないためには、まず、しっかりとした情報を収集・分析・場合によっては医師などの協力を仰ぐというのも必要になるということなのだろうか?

タイトルとURLをコピーしました