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かつてはmacOSで使われる頻度が決して高かったとは言えなかったものの、一時期はデフォルトでインストールされていたX11.app(XQuartz)だが、今日ではインストールされることどころか、耳に入ることさえほとんどない状態になっている。今回はX11.app及びXQuartzについて触れてみたい。
X11.appは、X Window Systemの実装で、主にX Window Systemを使ったGUIアプリを利用する時に使われていた。Mac OS X v10.2(Jaguar)向けのパブリックベータとして登場、v10.3(Panther)より正式にリリースされた。当初はXFree86ベースのサーバーを利用していたが、v10.5(Leopard)よりX.Org Serverベースに置き換えられた。その後、OS X 10.8(Mountain Lion)で標準搭載ではなくなり、かつアップルからの公式リリースも中止され、オープンソースのXQuartzプロジェクトに移管された。
その後、XQuartzプロジェクト自体は動いていたようで、2016年10月29日まではバージョンアップが配信されていたが、現時点ではSierraをサポートするバージョンは配布されていないようである。
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