『C/C++プログラミング入門 – C/C++とは』ではC言語およびC++のプログラミング入門にあたってのそれぞれの概要を説明したが、この項目では実際にC言語およびC++でプログラミングをはじめるにあたって必要なツール類を説明したい。
必要なツール
C言語およびC++でプログラミングを行うには以下のツールが最低限必要になる。
- PC
- テキストエディター
- C/C++コンパイラーまたは統合開発環境
PC
言語を問わずプログラミングを行う場合は、PCが必要になる。近年では練習目的などでウェブ上あるいはスマートフォンでプログラミングを行えるツールがある (( CodePadなど )) が、多くは一定以上の本格的な開発には使えないため、通常はPCを使って行う。
テキストエディター
『Javaプログラミング入門 – Javaプログラミングで必要になるもの』を過去に読んだことのある方はすぐ理解できるとは考えているが、C言語およびC++は人間が理解できる一定の書式に従ったテキストファイル、すなわちソースコードを後述のコンパイラーを使って機械で動くような形の実行ファイルに変換することでプログラムとして使えるようになる。
この際のファイルを編集すす際にはテキストエディターが必要になるが、実のところWindowsではメモ帳、Macならテキストエディットなどでもプログラミングが行える。
もっとも、本格的なプログラミングを行うには貧弱すぎるため、サードパーティーのテキストエディターや後述の統合開発環境を使った方が良いだろう。
C/C++コンパイラー
これは前述のテキストエディターなどで作成したC言語およびC++で書かれたコードを解析・変換して実行可能なファイルに変換できるツールである。
C言語およびC++言語もまた、基本的にはソースコードをそのまま実行させることができないため、コンパイラーを使って実行可能なデータにしなければならないのである。
なお、主に使われているコンパイラーはOSの環境によって大きく異なり、Windows系ではVisual Studioのコンパイラー、OS XではLLVM Clang、GNU/LinuxシステムではGNU Compiler Collectionが使われる傾向にあるようである。
統合開発環境
統合開発環境(Integrated Development Enviromention, IDE)は前述のテキストエディターやコンパイラー、プログラムを開発するにあたって複数のファイルを扱うためのプロジェクトマネージャーあるいはファイルマネージャー類、また、バグ修正などの際に重宝されるデバッガーなどを一つにまとめたもので、WindowsアプリやOS Xアプリ、スマートフォンアプリなどの開発ではほぼ必須と言っていいものである。
今回の入門ではIDEを使うことは前提とはしていないが、アプリの開発ではほぼ必須となるため、ぜひ習得したいところである。
それぞれのプラットフォームごとに以下のIDEが使われているようである。
- Windows – Visual Studio、Embarcadero C++ Builderなど
- OS X – Xcode
- その他(クロスプラットフォームなど) – Eclipse、NetBeansなど ((いずれもJavaのIDEとして有名だが、プラグインをインストールすることによってC/C++の開発も可能になる))
終わりに
今回はC/C++で必要となるツールについて簡単に説明をした。次回はC/C++の開発環境の構築方法を説明したい。
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