なぜかMS-DOSと(Windows 3.1までの)Windows、一部を除いたUnix系のOSとX Window Systemの位置付けがいろいろ似ているような印象を禁じえない。そんな個人的な意見あるいは主観を述べてみたい。
まず、MS-DOSは今ではもう過去の遺物となってしまったコマンドラインのオペレーティングシステムである。もともとはIBMのPCシリーズ用に作られたPC DOSのマイクロソフトによるOEM版という位置付けで、次第にMS-DOSとPC DOSは別のものとなっていった。MS-DOSは基本的にコマンドを使って各種処理を行う必要がある。
一方、WindowsはMS-DOS上で動くGUI環境で、Windows 3.1まで ((北米ではWindows 3.11まで)) は厳密にはOSではなかった。しかしながら、Windows 95以降はMS-DOSと統合されて一つのOSとして動くようになり、これは9x系Windowsの最終バージョンであるWindows Meまで続いていた。
Unix系OSではOS Xなどの一部の例外を除いて、多くの場合、コマンドライン環境とGUI環境が別々というものとなっている。
コマンドライン環境でUnix系システムを動かす場合、シェルはbashやtcsh、zshなど複数の種類があるが、これはMS-DOSでいうCOMMAND.COMに相当する。そういう意味ではコマンドライン環境におけるUnix系システムは色々な意味でMS-DOSに似ている。
X Window SystemはUnix系システム上で動くGUI環境であり、色々な意味でWindows 3.1までのWindowsに似ている。一部を除いたUnix系OSでは用途に応じてコマンドラインのみでの動作、あるいはGUIを使うといった使い分けが可能であるため、ある意味ではMS-DOSに相当する部分をベースに、Windowsを入れるかどうかが任意に選べるといったところなのだろうか。
当然のことながら、これらは同列に論じることはできないが、イメージ的に結構似ている印象があるのは興味深いものである。
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