今後のアップルのファイルシステムはAPFSへ移行される?

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WWDC 2016で発表されたApple端末のOS用の新しいファイルシステムとして、「Apple File System」(APFS)が発表されていた。このファイルシステムはmacOS、iOS、watchOS、tvOS向けのファイルシステムとして導入される予定で、アップル端末で主流となっているフラッシュストレージ及びSSD向けに最適化されたものとなっていると言われている。

現在、Macで使われているファイルシステムとしては、「HFS+」と呼ばれる、1998年に登場した比較的古いファイルシステムが採用されている。これは、もともと「Copland」と呼ばれる新しいMac OSとして登場する予定だったものに導入される予定だったものが、頓挫、それが当時のMac OSに転用可能だった機能が導入されるという状況のもとで登場したものであった。

Mac OS Xへの移行に伴い、UNIX系システムとの親和性の向上などの改良が行われており、Mac OS X 10.3からは大文字小文字を区別するバージョンの「HFSX」と呼ばれるものも追加されるようにはなったが、登場から20年近くになるという古いファイルシステムということもあってか、近年のアップルの端末で利用するには適切とは言いがたい面もあったことが考えられる。

ファイルシステムの変更では基本的に、ディスクを初期化しなければならないという問題が立ちはだかるが、それをどうするのかは結構悩ましいところではある。個人的には、Windowsで言えばFAT32からNTFS、Linuxで言えばext系のファイルシステムなどであった、コンバート機能があれば、データを残したままファイルシステムを移行できる可能性があるので、そういった機能があればいいのだが・・・。

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