日本版Huluは5月17日にリニューアルを行なったが、その際に事前告知なしでHDCPが必須になったことで、非対応のデバイスが発生してトラブルになっているという ((『HuluがリニューアルでHDCPが必須に、事前告知無しで混乱』 – スラド)) 。また、Internet Explorerで視聴するにはAdobe Flash Player及びMicrosoft Silverlightも必須になっているという。
Microsoft Silverlightは、Windows Presentation Foundation及び.NET Frameworkベースのリッチインターネットアプリケーションプラットフォームで、主要ブラウザ向けにプラグインとして配布されている。現在でもSilverlight 5のサポートが継続されているが、2021年10月12日にサポートが終了する見通し、なおかつMicrosoft EdgeやGoogle Chrome(45以降)などの後発のブラウザでは動作しなくなっている。
今日では動画再生やリッチコンテンツにおいては、スマートフォンやタブレットがFlashやSilverlightに対応しないということも後押しとなり、HTML5で実装することが主流になっている。そういう意味では時代に逆行している感が否めない。
また、HD対応にするにしても、一律にHDCP必須としてしまったために、レガシーなディスプレイを使っている利用者を切り捨てる形になってしまている。仮にHDCPを使うにしても、未対応機種でも視聴可能だがHD画質は不可といったように、最低限の救済策はなかったのだろうか?
正直なところ、理解に苦しむリニューアルとなったと言わざるを得ない。
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